歴史と伝統のある静岡県人会が、創設以来100有余年の長きにわたり、“ふるさと静岡”に変わらぬご支援を続けておられることに、心から敬意を表します。
ふりかえれば我が浜松市は、明治44年7月1日の市制施行以来、一地方都市でありながら持続的に発展してまいりました。それは俗に「やらまいか精神」と言われる進取の気風のもと、数々の産業や企業が興り、国内有数の産業都市として成長してきたことに象徴されます。
多くの先人たちが、日々のたゆまぬ努力により今日の発展をもたらしたことは言うまでもありませんが、県人会の皆さまのふるさとへの思いもその支えになっていることに改めて感謝申し上げる次第です。
昨今の我が国の経済は、デフレ傾向が長期化する中、新興国の経済成長の減速などにより、景気動向も不透明感が拭えない状況であります。また、国においては、累積赤字が1千兆円に達するなど深刻な事態に陥っており、国全体が大きく変わることを求められています。
こうした変化を絶好のチャンスと捉え、我々も覚悟を決める必要があります。新たな大都市制度となる特別自治市の実現や、本市の特色を活かした産業振興、不断の行政改革など、未来に向けたさまざまな布石を打ち、基礎自治体として確実に「自立」していきたいと考えています。
県人会の皆さまにも、引き続きご理解とご支援を賜りますよう重ねてお願い申し上げますとともに、県人会の益々のご発展と皆さまのご活躍を心から祈念申し上げます。