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2015/11/17
平成27年度 ふじのくに交流会 報告

静岡県発信

 

平成27年度_ふじのくに交流会 報告



ふじのくに交流会 於ロイヤルパークホテル


錦秋の11月11日、夕刻から、今年も、ふじのくに交流会が開催された。開催前のひととき、会場ロビーで、新品種いちご「きらぴ香」を始めとした知事自慢の県の豊富な食材でのおもてなしを受け、県政PRコーナーで故郷の活躍を感じ、第一部講演会場へと向かう。

ロビーおよび交流会場も含め、PRを展開している事業・施策等は、文化・観光、みずの都静岡、ふじのくに食の都・茶・いちご・みかん・魚・酒等々、商工業、学術、芸術、医学、健康、スポーツ、交通、くらし・環境など、多岐にわたり全てで33もあった。我が県人会もその一員に加えていただき、多くの役員が出席し、紹介と会員募集に努めた。

第一部の川勝知事の県政報告は、これまでと趣向が異なり、この数年間の20数件におよぶ『“ふじのくに”世界クラスの資源群』の紹介であった。東京から東海道を西に下る・京都大阪から東に上る、文化の出会いの地・静岡に東西の文化が集まり、富士山の麓に統合されている。ユネスコ関係だけでも「世界文化遺産・富士山、韮山反射炉」、「世界農業遺産・茶草場農法」、「無形文化遺産・和食」、「エコパーク・南アルプス」、「創造都市・浜松市(音楽分野ネットワーク)」など、ノーベル物理学賞の天野浩教授を初めとする医学、芸術、スポーツにおよぶ多くの人的財産(静岡県出身の誰それというニュースを良く耳にします)、そして、健康寿命は日本1位(日本が世界1位)ということは、静岡県が世界1位ということである。益々、元気で喜々とした様子の知事であった。鹿児島県と静岡県、島津と德川は様々な関係があったと言う触りのあと、第一部講演会は、薩摩島津家末裔の島津公保氏にバトンが渡された。


平成27年度_ふじのくに交流会 報告



島津氏は、島津関連会社の重責を担うだけでなく、数々の公職を務め、地域産業、観光振興活動に取り組んでおられる。この度は、一般社団法人産業遺産国民会議理事として、『明治日本の産業革命遺産—製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業』の世界文化遺産登録に尽力された。

「明治日本の産業革命遺産」は、鹿児島県の集成館(藩主島津斉彬が日本の国防と、産業振興、豊かな国づくりの思いから外国人技師を招いて、鹿児島城下の磯地区に築いた近代的工場群)を核に、我が県の韮山反射炉を含め8県(大分、鹿児島、熊本、佐賀、長崎、山口、静岡、岩手)に点在する13構成要素からなっている。多数の構成要素、しかも日本としては初めての稼働中の施設をも含む要素からなる遺産群の纏めには苦労されたようだ。西欧から導入した技術を日本の伝統技術と融合させ発展させた初期発展期、近代化への産業形成期へとストーリー化して、文化遺産登録に漕ぎつけた課程、登録の意味、保全他今後の課題を語られた。富岡製糸場の例の様に東北ブロック(釜石)は復興と観光活性化に役立つであろうとのことであった。

静岡・駿府・德川と薩摩との関わりについて、集成館事業の枢要人物であった中原猶介、大山巖、黒田清輝などは、江川太郎左衛門が塾長であった江川塾で学んだこと、駿府城および安倍川の土手は薩摩土手と言い、薩摩の職人が築いたこと、德川家3代以後の正室は宮家か公家と決まっていたが、11代と13代のみが外様しかも島津の出であったこと、島津の祖は伊豆に流された頼朝の御落胤とされているが、幕府の終焉は薩摩によってもたらされたことなど、対立と融和の歴史があるという。



第二部・交流会は、当県人会副会長臼井正彦氏の元気あふれた乾杯の発生で賑々しく始まった。
県産食材使用のホテル料理をセンターに、5つの交流ゾーン「ふじのくにづくり」、「ものづくり・食の都」、「富士山・人づくり」、「ふるさと・健康」、「県土づくり」、壁際には「ご当地グルメコーナー」が設けられており、豊富な食を楽しみながら、交流を図った。
各コーナーで集めた数々のパンフレットを手に、知事初め多数の県関係者に見送られて、秋冷の宵、帰途についた。
「きらり香」いちごの赤と「三ヶ日みかん」の橙、味と香りがさわやかであった。

(文責 中村アツコ)

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