7月26日、猛暑の中、川合会長、渡邊副会長とともに、伊豆の国韮山文化センターで開催された静岡県が主催する「韮山反射炉世界遺産登録感謝のつどい」に参加してきた。
韮山反射炉は、紆余曲折があったが7月5日ユネスコ世界遺産委員会で韮山反射炉を含む「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産登録された。
感謝のつどいは、韮山反射炉を建設した韮山代官江川太郎左衛門英龍の子孫で江川文庫江川洋理事長、同じく世界遺産に登録された鹿児島旧集成館の島津理事、台湾から陳台湾知事をはじめ、国会議員、県会議員、市町村議会議員、など総勢300名に及ぶ多くの関係者が集まり盛大に執り行われた。
記念講演は、「明治日本の産業革命遺産の意義と登録の経緯」と題して、ユネスコ日本政府代表部特命全権大使としてご尽力されてきた木曽功氏から紹介があった。
多分多くの方が、「なんで韮山反射炉が世界遺産になれるの?」という疑問をお持ちでないかと思う。
講演を聞いて納得した。
今回の世界遺産登録は、8つのエリアで、全23に及ぶ複数の資産を統合して1件の世界遺産とするシリアル ノミネーションという手法で採用された。
これは、韮山反射炉単体では世界遺産にならないが、江戸末期から明治にかけて、製鉄・製鋼、造船および石炭産業を独学から始め西洋の産業革命に追いついたという歴史的な連続性を持った産業群として認められたものである。
全体を知らなければ本当の価値が解らない。
23の資産の関連性を知ることによりそれぞれの価値を理解できるようになる。
今回登録された他の世界遺産群と交流していくことにより、教育、文化、学術の向上からさらには観光の活性化につながっていければと思う。
記:西岡
富士山 世界文化遺産 静岡県人