第13回「德川賞」授与式
第13回「德川賞」授与式・著者講演・及びレセプションが平成27年11月3日午後3時より、霞が関ビル・東海大学校友会館にて、厳粛なうちに盛大に開催されました。
「德川賞」は公益財団法人 德川記念財団の公益活動の一環として制定され、日本近世研究に貢献著しい優れた学術研究著作を表彰し、賞状並びに副賞百万円が贈呈される栄誉ある賞です。
秋晴れの美しい窓外の景色に彩られて授与式は執り行われました。德川宗家第十八代当主・德川恒孝様のご挨拶に引き続き、賞状と副賞が授与されました。
◎第13回德川賞
『狩野探幽-御用絵師の肖像』 榊原 悟 著 (臨川書店)
德川賞の授与式に続いては、選考委員長の竹内誠氏(江戸東京博物館館長 東京学芸大学名誉教授)からの選考過程報告の後、德川賞受賞者・榊原悟氏による歴代将軍の肖像画にまつわる興味深い内容の講演がありました。
そして、第12回「德川奨励賞」受賞者5名の紹介が併せて行われました。
「德川奨励賞」は日本近世史を専門として進まれる若手の研究者を奨励し支援する目的で制定されているものです。
◎第12回「德川奨励賞」(五十音順・敬称略)
井出麻衣子(九州大学大学院) 「近世公武社会の研究 -身分制の視点から-」
岩立 将史(中央大学大学院)「贈位と幕末志士の研究」
石畑 匡基(九州大学大学院)「近世大名の権力構造と一門」
鈴木 愛 (一橋大学大学院)「18世紀における<知>の形成と展開
-村役人層の学問・読書・思想から-」
谷 徹也 (京都大学大学院)「近世成立期の統治構造」
5名の受賞者の皆様は、それぞれに個性溢れる立派なご挨拶をなさり、「この名誉ある受賞は自身の研究の大変な励みになる」と、口々に德川財団への感謝の気持ちを伝えられました。
日本の将来を担う清々しい若者たちの姿はとても頼もしく、会場内は温かい拍手に包まれました。
そして、和やかな雰囲気の中、祝宴が催され、出席者一同は美味しいお料理とお酒をいただきながら、楽しいお話の花を咲かせました。一般社団法人 静岡県人会関係者もお祝いに参上いたしました。ありがとうございました。
公益財団法人 德川記念財団
http://www.tokugawa.ne.jp