富士山女子駅伝（2015全日本大学女子選抜駅伝競走）

スポーツの大きな魅力、醍醐味は筋書きのないドラマだということにあります。懸命に努力を重ねてきた選手達が母校の名誉をかけ一本の襷に自らの可能性のスイッチをオンにして、プライドの全てをこめて繫いで行く駅伝には心に響くものがあります。
「富士山女子駅伝」を2014年テレビの放映で知り、今回より静岡学生選抜のオープン参加が決定したこともあり、静岡県スポーツ交流課高杉様と連絡を図り取材の実現が叶いました。

歳晩の12月29日、開会式には難波副知事、スズキ自動車会長、日本陸連の方々、各市長と関係者が集まり、全国18大学、東日本、西日本および静岡県選抜、計21チームが紹介されました。会場の富士市ロゼシアターの窓からは、夕日で雪をロゼに染めた富士が祝福していました。

12月30日、天候晴朗の駅伝日和、スターターの川勝知事、教育委員、体育協会理事、高橋尚子さんも交え、富士山駅伝の繁栄と静岡を強くしようとの会話に花が咲き、知事からは、県人会からの今後の応援要請の熱烈なメッセージを受け取りました。知事は、スポーツ局を立ち上げ、スポーツ強化を図る決意とのことです。

静岡県選抜チーム （ゼッケンナンバー21）
監督　大石　冨之（常葉学園大学）


出場大学


今大会からフジテレビでの生中継が実現し、富士山本宮浅間大社前からスタート、高低差172ｍ、田子の浦港、大渕街道、過酷な源太坂を走りぬき、ゴールは総合運動公園競技場、静岡県選抜は1区10位、2区8位、また5区では静岡由比出身の清水真帆選手（大阪学院大）は区間賞の活躍も見せてくれました。富士宮市民、富士市民10万人を超える沿道の温かい声援を受け、襷を繋ぎ、21チームの中17位でフィニッシュしました。グランドの応援団から、一段の歓声が上がり、喜びと感動を共有し、表彰式へと進みました。
優勝は予想通り立命館大学三連覇の快挙、持てる力量は並外れておりました。応援・取材出来た幸せを関係各位の皆様にお礼申し上げ、次回に向けて、会での前進を心に秘めました。



文責：森山杏子
応援：中村アツコ、芦澤洋介、森山慶雄
カメラ：小林庄一