平成29年度「ふじのくに講演会」開催報告!
11月1日18:30、静岡県出身者または所縁ある29名が神田駅近くのホテル会場に集まり、川合会長のごあいさつで第2回「ふじのくに講演会」がスタートしました。
この度の講演は、長唄 八代目 芳村伊十郎 県人会相談役にご登壇いただきました。
浜松市のご出身で、大学時代の研究会から卒業後入門、名跡を襲名、現在は一般社団法人長唄協会の会長職にあって、江戸時代から継承されてきた伝統文化、長唄の道を一筋に歩んでいらっしゃる第一人者です。
ご参加いただいた方々は、長唄について知らないものの興味や関心をもって来場された方も多く、また同郷の誼みからか浜松出身の方が半数を占めるなど、20歳~60歳の様々な業種の企業経営者や職業人が集まり、会員が知人友人を誘いあったことから県人会未加入者6割と新たな交流の場となりました。
多くの参加者が楽しみにしていた芳村様の講演は、参加者にとっては忘れぬ、同郷県人に向けた特別で得難い時間となりました。故郷での生い立ちや上京、大学卒業後の進路や入門そしてご襲名などご自身の歩み、長唄、三味線について分かり易く丁寧にお話しいただきました。圧巻は講演後半、芳村様が長唄弾語りをご披露下さいました。「吉原雀」の一部抜粋、時間にして15分程。長唄の世界は分業制、三味線の弾語りはしないものですが、此処ならではのスペシャルプレゼント。三味線の音色と芳村様の唄声が30人程の会場に響き渡り、何とも言えぬ非日常での陶酔、皆で聴き入りました。講演後の質疑応答では、長唄のきまりごとや楽しみ方など幅広く多くの方からのご質問があり、芳村様からそれぞれ丁寧なご回答をいただきました。
講演終了後は休憩を挟み、第二部の交流懇親会が植松副理事長の乾杯で始まりました。今回は芳村様と個別にお話ししたい方も多く、また会員未加入者が多かったことから川合会長をはじめとする県人会理事や参加者間においても多くの語らいある交流会となりました。終了定刻20:30、齋藤副理事長の中締め後も、暫くは会場にて交流が続く盛況の中で平成29年度「ふじのくに講演会」は終えました。
「ふじのくに講演会」は県人会をベースに同郷の縁を深め相互親睦の輪を拡げることを目的に開催しています。この交流機会を通じて、翌日の芳村様奉納演に訪れた方あり、県人会へ入会意向の方あり、県人の縁って理屈ではない不思議な拠り所を感じます。今回も撮影しました、特製パネルを参加者同士が持ち合った写真、良い顔しています。今後も「ふじのくに講演会」に皆さまへのご参加、そして開催へのご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
(文:「ふじのくに講演会」担当理事/垣内康晴)
【 過去の模様 】
第1回「ふじのくに講演会」の模様はこちらから
講演 川合正矩 氏 (日本通運株式会社 代表取締役会長)