県人会情報

2013/06/22
富士山の世界文化遺産登録に寄せて

静岡県人会

 

祝 富士山 世界文化遺産



日本人の誰もが一度は見たいと願い、静岡県人なら誰もが一度は登りたいと夢見る富士山と、関連する名所史跡群が世界文化遺産に登録されました。20年以上の歳月を費やした大プロジェクトは、自然遺産から文化遺産へ登録目標の切り替えや、我が母校に近い三保の松原が構成資産から除外するよう勧告を受けるなど、他にいくつもの困難を乗り越えてこの日を迎えたであろうことを想像すると、想いを貫いた関係各位の並々ならぬ志に胸が熱くなります。



富士山頂奥宮

静岡県人にとって、富士山は特別な存在ですね。私は、三保の松原や薩埵(さった)峠、新しくなった日本平ホテルの芝生に臨むカフェスペースや金時山の山頂などから眺める、大きく裾野を広げた富士山の雄大な姿が大好きですが、静岡県人の誰もがこうした自分だけの“富士山ビューポイント”を持っていることでしょう。


幼い頃から当たり前のように眺め続けてきた富士山に対する見方が変わったのは、やはり登山です。富士登山を決めたきっかけはいくつかありますが、そのひとつは御朱印でした。富士山は八合目以上が富士山本宮浅間大社の奥宮の御神域ですから、山頂には御社があり、登拝者だけがいただける御朱印があるのです!これを知ってしまえば登るしかありませんね(笑)。また、母が山好きで、一度は富士山に登ってみたいと話していたので、体力のあるうちに連れて行ってあげたいと考えたことも理由のひとつでした。



母と

実際に登って感じたことは、やはり“富士は日本一の山”ということでしょうか。江戸時代、富士講が盛んに行われていた頃と変わらないであろう山頂までの長い道のりを、1歩また1歩、体力と相談しながら自分の足を踏み出して登拝する時間は自身と向き合う貴重な体験です。古来より日本人が自然を神と崇め敬ってきた、そんな想いに触れられたような感覚でしょうか。また、外国人登山者の多さにも、富士山が世界に誇れる山であることを実感しました。

富士山の世界文化遺産登録は、構成資産登録された地域のみならず日本の新たな活力ですが、同時に、美しい姿を未来へ継承していく大きな責任を負ったということはいうまでもありません。世界の宝となった富士山の雄大な傘の下で育った静岡県人として、この大切な責任を自ら果たす想いを忘れずに富士山を眺めようではありませんか。

静岡県人会 会員
株式会社丸八真綿 広告宣伝グループ 結城義則(清水区出身・清水南高校)

 

 

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