「明日の世界文化遺産“富士山”体感ツアー」
実施日:平成23年10月23、24日
“ふじさん体感ツアー”バスは、紅葉の便りが届き始めた神無月23日早朝、新橋駅を出発した。新宿ついで新横浜で参加予定者すべてと合流し、一路我が故郷と富士の国静岡へいざ出発~!となりました。新橋で乗るはずだったYさんは集合時間を勘違いし、新幹線で新横浜に駆けつけ、間に合うというハプニングがありましたが・・・・。
今回の旅行は従来の行楽旅行と趣を異にし、静岡県が永年の念願である”富士山の世界文化遺産登録”支援の一つとして、長年お世話になっている静岡県東京事務所(ふじのくに大使館)との連携企画として実現しました。
富士山麓に散在する「富士山文化遺産登録資産」十数カ所あるうちの7カ所の神社・遺跡を巡る通常の観光ルートにはない旅です。この企画に、多くの参加者を期待しましたが、希望者は思ったほどでなく、バスに見合う人数の募集に苦労しました。しかし、会員の故郷を思う心と友情に助けられ無事スタートすることが出来ました。
須山浅間神社、須走浅間神社などは富士山麓の林間にある地味な社殿でしたが、絶妙な位置に富士山が姿を見せるように配置され、古人の知恵はさすがでした。案内人の説明を興味深く聞き、全国に千数百あるという浅間神社の歴史の深さを感じました。
昼食は御殿場高原ビール(時之栖)内の古風な旬膳処「ちゃめ」でおいしい和食を頂き、しばし一服し、午後一番は富士山本宮浅間大社に参り、さすがと思われる本殿の作りと堂々たる風格に文化遺産としての価値を感じました。
ニュースで見聞きしてはいましたが、台風の影響の大雨による、滔滔と溢れ出る富士山湧水に、自然の摂理の見事さをみて驚きを新たにしました。本宮を後にし、バスは興津の三保の松原へと向かい、何代目かの羽衣の松と対面したものの、共にあるべき富士は姿をかくし、これも台風の爪痕か、そこここに流木の山が砂浜に散らばる松原の風景でありました。海岸近くの歴史ある和風旅館の女将が侵食され続ける海岸を憂慮し、何十年先にはなくなるのではと嘆いておられたことに共感を抱きました。
夕方6時にホテルにチェクインするも何分健康ランドのお泊は殆ど初めての皆さん、通常のホテルと勝手が違い戸惑っていましたが、泡風呂、超音波風呂、電気風呂、岩盤浴その他様々お風呂につかり、すっきりしたところで夕食大宴会となりました。男性はオレンジ色、女性は草色のお仕着せ服に身を包み和やかに会食、懇談と楽しい一時を過ごし、二次回はカラオケで喉前(?)披露となりました。
翌朝は、折角来たのだからと、5時起きし、健康ランドを体感満喫し、バイキング朝食会場に直行、朝日にまぶしい海原を眺めながらの食事も最高でした。
二日目の富士川楽座の展望席からは、たなびく雲の合間合間に霊峰富士が思わせぶりに姿を見せてくれました。期待の白糸の滝へ行くも台風被害で滝つぼまで下りられず、水量の増した滝を遠目に眺め、集合写真となりました。次なる「人穴富士講遺跡」は古人が修行をしたと言う洞窟があり、霊感の強い人は何かを感じるとかいう遺跡でした。村山浅間神社はお寺が同居している変わり神社で、仏像が祀られ七五三縄が張られており、歴史の時間に習った神仏混交の歴史の名残を今に残していました。
朝霧高原からの大きな富士山と対面ができなかったことは残念でしたが、一泊二日の富士山を体感した旅でした。
県事務所の方々には大変ご苦労をおかけいたしました。感謝いたします。