法多山尊永寺 ~袋井市~
今月は、袋井市の名刹、法多山尊永寺を
ご紹介します。
法多山尊永寺(はったさん そんえいじ)は、静岡県袋井市にある高野山真言宗別格本山の寺院。寺号の「尊永寺」よりも山号の「法多山」の名で、厄除け観音として広く知られています。遠州三山の1つ。本尊は正観世音菩薩(厄除観世音)。
神亀2年(725年) 聖武天皇の命により「大悲観音応臨の聖地」を捜し求めた行基上人によって開山されたといわれています。中世以降、守護大名今川氏の庇護を受け、天正18年(1590年)、豊臣秀吉が当寺の寺領として205石を安堵。この205石は歴代徳川将軍によっても安堵され幕末まで維持されました。
建立以来、永きにわたり多くの人々に信仰され、皆の心の拠りどころとなっています。
法多山を参拝する楽しみの一つは四季折々の美しい風景です。豊かな緑あふれる境内に足を踏み入れると、日常の喧騒を忘れる癒しの空間が広がっています。
もう一つ、忘れてならないお楽しみは、~法多山名物「厄除け団子」~です。
十三代将軍德川家定の頃(1854)に、門前に住まう寺士 八左エ門の発案による観世音名物団子が登城の土産に添えられ、将軍家より「くし団子」と御命名を賜り、以来150 年以上一般参拝客に愛され、俗に法多山名物「厄除け団子」(法多だんご)として今も広く親しまれています。
この団子が永く愛され続ける理由、それは大切な人を想う気持ちかもしれません。食べると厄が落ちると言われる団子を手に、人は愛する人の元に帰って行きます。
~未来に向けた取り組み~
法多山尊永寺では、子供から大人まで楽しめる行事を季節ごとに開催しています。さらに、「寺スタ」(お寺で学習=studyの略)と呼ばれる自分磨きのイベントを随時企画しています。(詳しいご案内は下記HPをご参照ください。)
楽しく時を過ごす子供たちや若者に自分の子供ができた頃、また家族揃って参拝する・・・そんな幸せな光景が目に浮かびます。
訪れる人々の心をそっと優しく包んでくれる法多山。来春の初詣にいかがでしょうか?
厄除観音 法多山 尊永寺
静岡県袋井市豊沢2777
TEL:0538-43-3601