銘酒「臥龍梅」を醸す「三和酒造株式会社」をご紹介します。
江戸文化華やかなりし元禄を間近にひかえた貞享年間。三和酒造の創業は、今から320年以上も遡ります。その途方もなく長い時間、人々から愛され続けてきた事実にも驚かされますが、時代の変遷を見据え変化をいとわない姿勢に、真の老舗としての気魄とプライドを感ぜずにはいられません。
平成14年、三和酒造の新しい銘柄として生まれた「臥龍梅(がりゅうばい)」は、正にその結晶ともいえる華やかな酒です。
「臥龍梅」命名の謂れ
戦国時代末期のことです。後に徳川幕府を開設した徳川家康は、幼少の一時期、今川家の人質として当蔵の近隣にある「清見寺 せいけんじ」という禅寺に暮らしていました。そしてその無聊の徒然に、寺の庭の一隅に一枝の梅を接木したと伝えられています。「諸葛孔明」の故事どおり、「清見寺」にあった頃の家康は地にひそみ隠れておりましたが、その後、龍が天にのぼるがごとく天下人となりました。家康の植えた梅は三百年の月日を経て大木に成長し、今も、毎年春三月には凛とした風情で花を咲かせております。さながら龍が臥したような見事な枝振りもあいまってか、この梅は何時の頃からか「臥龍梅」と呼ばれるようになりました。
「臥龍」の故事に習い、やがては天下の美酒と謳われることを願って、新しく発売するお酒に「臥龍梅」という名がつけられました。
臥龍梅は、根強いファンはもちろんのこと若い女性や海外の方々にもその味わいが評価され、まさに龍のごとく人気が上昇しています。従来の価値観にとらわれず、自分の信じる酒を追い求め邁進する鈴木克昌社長。三和酒造の未来にますますの期待が高まります。
三和酒造株式会社
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