特集

キラリ!静岡県人
2015/11/02掲載
静岡県人会相談役 澤村淑郎

 

静岡県人会と私の楽しみ


静岡県人会相談役 澤村淑郎



スイスアルプス3名峰の一つマッターホルンをバックにセントバーナード犬ラッキー君と

スイスアルプス3名峰の一つマッターホルンをバックにセントバーナード犬ラッキー君と

私は古希になって流通経済大学経済学部教授を退任してから、仕事3に対し趣味7の生活をしています。趣味としては囲碁、ウオーキング(ゴルフと言うには最近の衰えがひどい)、ヨガ(体が硬いためにゴルフがダメになったと思い10年前から始める)、旅行(今年はスイス、余市、アルペン、奈良)、観劇(歌舞伎、ミュージカル、映画)です。
私が静岡県人会とかかわる様になったのはアメリカの元大統領レーガン氏の「Life begins when you start to serve」という言葉に出会ったからです。すなわち仕事から離れて何か社会に貢献する必要性を感じました。従って3年間理事長の仕事もさせていただきました。

私は数ある静岡県人会の愛好会から囲碁、歌舞伎とオペラ愛好会に所属しております。囲碁愛好会は日本棋院のプロである伊藤義夫理事が指導しています。毎月月末の土曜日4-5名の会員が集まってお稽古を受けています。囲碁は奥が深く簡単には上達しませんが基本的なことは大分身についてきたような気がしています。亡くなった名誉棋聖の藤沢秀行氏が日経新聞に『神様の手が100とすると自分の打つ手はやっと7まできた』と述べています。
あの秀行さんが7と言うなら私は1にもいかないと思うほど伊藤先生に毎回毎回新しい手を打たれ勉強の連続です。しかし対外試合(経済同友会囲碁部)に出て、優勝することもあるので、目に見えないが少しは進歩して1に近づいている今日この頃です。

オペラ愛好会は同郷(下田市)の平木章子さんが世話役で年1-2回開催されていますが、オペラは私には難しく参加率は悪いです。唯すごいのは平木さんの教え子である光岡暁恵さんが静岡国際オペラコンクールで日本人初の1位になっており、藤原歌劇団公演の主役として活躍しております。



NHK朝ドラで人気のあった「マッサン」が作った余市にあるニッカウイスキーの工場

NHK朝ドラで人気のあった「マッサン」が作った余市にあるニッカウイスキーの工場



歌舞伎愛好会は年2回ぐらい森山副理事長が見繕って開催し毎回15名ぐらい参加します。森山さんは独立美術協会のプロの画家ですのでセンスがよく素晴らしい演目を選んでくれます。歌舞伎は古典的演劇ですが若い人も楽しんで見れる市川猿之助一門のスーパー歌舞伎とか最近見たものでは「アテルイ」があります。これは平安時代初期東北には蝦夷(えみし)と呼ばれた縄文文化の流れをくむ部族社会があり、狩猟民族として狩・漁・稲等を共同で行い暮らしていた。727年に多賀城に陸奥国府が設置されると日本の中央政権(朝廷)は軍事力で蝦夷を支配下に置こうとした。
アテルイは自らの土地・文化・文明を守るためにヤマト朝廷と戦う。アテルイになるのが市川染五郎で朝廷の方の将軍(坂上田村麻呂)は中村勘九郎が演じました。
大変楽しめて印象に残る舞台でした。
「アテルイ」をやるにあたり、染五郎は「新しいものと歌舞伎を混ぜ合わせて化学反応を目指したい」と語っていました。静岡県人会も私が入った15年前は年配者だけでしたが、最近はいろいろの愛好会が出来て、若い人も少しずつ入会しまだ化学反応まで起きていませんが将来が楽しみで、ますます若い人たちが入会して早く歌舞伎界のように化学反応が起きることを祈念しております。

 

 

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