室伏政策研究室 代表 政策コンサルタント
室伏 謙一
静岡市葵区出身
静岡聖光学院高等学校卒
国際基督教大学(ICU)教養学部卒
慶應義塾大学大学院法学研究科修了
主著:『仮面の改革派・渡辺喜美』、プレジデントオンライン他で政治・政策に関する記事を多数執筆
室伏政策研究室は「◯◯と政策をつなぐ研究室です。」
政策コンサルタントとは?
「政策コンサルタント」と聞いてどんな仕事か思いつく方はいらっしゃいますか?簡単に言えば、皆さんの想いや課題の解決を「政策」という形にするお手伝いをする仕事です。
「政策」とは、法令や予算、決定等の総称で、皆さんの様々な活動、日常生活と深く関わっています。
「政策」を作ったり変えたりするというのは、法律や関連する決定を作ったり変えたり、予算を措置したりすることです。それは国会議員や地方議員、首長といった政治家や公務員の仕事なのでは?と思われるかもしれません。確かにそのとおりですが、彼らも様々な業界のこと、規制の対象となる事業の実態、新サービスといったものについて、全て把握しているわけではありません。一方、政策を作る仕事は、特殊で専門性が高い、ある種「職人の世界」であり、調査・分析や具体的な提案の作成等には、専門的な技術が求められます。
ですから、それをお手伝いする仕事が必要になるわけです。私はこれを「◯◯と政策をつなぐ」と表現しています。そしてこの仕事には「官」でのものを中心に、政財官での経験が生きてきます。現在は衆議院議員の政策アドバイザーの他、地方議員の個別の政策の立案の支援、宿泊関係の団体の政策顧問、地域再生関係のプロジェクトの政策アドバイザー、講演・執筆等を行っています。
政財官での経験を通じて得られたもの
「政」は政治の世界、「財」は民間企業、「官」は霞ヶ関の中央省庁で、これら3つの全てで、インターンやアルバイトではなく本格的に仕事をした経験を持っている人はあまりいません。私は幸いにもこれら全てで、なかなか濃い実務経験をする機会に恵まれました。
具体的には「政」は衆議院議員の政策担当秘書、「財」は三井物産戦略研究所やデロイトトーマツコンサルティング、「官」は総務省ですが、これらでの経験を通じて川上から川下までの流れが全て分かる目、知識、感覚を得ることができました。
コンサル業の一環として、メディア活動もしており、テレビ番組でコメンテーターとして招かれることが多くあります。その際には多角的な視点からの独自のコメントを求められますから、政治や行政をも分かるしビジネスも分かるというのは大きな強みになっていると思います。
日経エコロジー2月号「論点争点」で豊洲市場移転問題について対談
静岡に「必要」なもの
静岡は、一言で表せば、何でもあるところ。都市の機能やサービスもあれば、大自然もある。友人の言葉を借りれば、何でもあるから何も困りませんね。
しかし、それが当たり前になりすぎて、その良さを生かしきれていないように思います。全国レベルで考えた時、実はこれは非常に特別なことで、もっと誇りに感じて、それを全面に出していった方がいいと思います。そのためには、静岡の魅力や資源について整理、再認識すること。そして、そうしたものを保持しつつ最大限生かしていくためには、「いいだよいいだよ」といった感じにゆっくり、穏やかに発展していくことを考える必要があると思います。経済や産業という側面でこれを考えてみると、最近ではやれAIだIoTだと、何でもかんでもとにかく新しいモノや技術を、早く早くという傾向があるようですが、そうしたバズワードに振り回されるのはそろそろおしまいにして、静岡の企業が持つ素晴らしい技術や職人の技を引き延ばしたり、それに付加価値をつけたりすることを考えるべきでしょう。それから、静岡の歴史。まちづくりや地域づくり、最近では地方創生という言葉で包含されていますが、それには歴史を踏まえることが欠かせません。もっと郷土史を研究・整理したり、教育したりすることが必要だと思いますね。
皆さんと同じく私も静岡大好き人間です。故郷の発展のためにも政策的なお手伝いは、是非させていただきたいと思っています。