静岡県在京企業交流会事務局長
静商同窓会関東支部副支部長
「原 初典」(静岡市清水区)
私は「海の幸・山の幸」と言えば聞こえはいいですが、ウナギの寝床の様な人口約1万人の町、由比町(現在、静岡市清水区由比)で生まれ・育ちました。
由比は桜海老漁世界一で、祖父、父共に桜海老漁に従事していました。私は長男の為本来ならば桜海老漁や蜜柑畑の仕事に従事しなければならなかったのですが、収入不安定な一次産業を避け高校卒業と同時に全国ネットの財閥系信託銀行に入行しました。最初の8年間は静岡支店勤務でしたが、27歳の時首都圏勤務となり、その後仙台・福岡・名古屋等歴任し直近20有余年(通算40年)は町田市に住んでいます。故郷を離れて45年になりますが故郷で生活していた時は静岡の魅力を特に感じていませんでしたが、各地を転戦して、初めて静岡の「風光明媚・温暖な地」の良さを知り、故郷に思いを寄せ発展を願う「静岡大好き男」です。
高校卒業と同時に就職した財閥系信託銀行では、上司や同僚に恵まれ、高卒ながら本部の部長職や関連企業の役員まで経験させて頂きましたが、定年を迎え専門職として再雇用された時、大きな忘れ物をした気持ちに襲われ、61歳の時一念発起して大学(通信制)に進学、40年余ぶりの語学のブランクを克服、脱落者93%(当時)という厳しい現実を乗り越え67歳で卒業(平成26年3月)しました。卒業を控えた新年早々知人より現在の仕事(静岡県在京企業交流会事務局長)を紹介された時は、就職条件よりも、大好きな故郷・静岡に関わる仕事が出来る喜びが一杯で、直ちに引受けた次第です。
6年かけて法政大学を卒業
静岡県在京企業交流会
静岡県下に本社があり、かつ首都圏に出先機関を設ける企業の集まりです。平成26年4月事務局長就任時42社の会員数でしたが、静商時代の人脈や財閥系信託銀行での営業の経験を活かし、主に電話攻勢により会員数の増加に努め、発足以来変動がほとんど無かった会員数を4年半で61社増やし現在103社の会員数になりました。会員数の増加と共に交流で培った人脈により地元では実現しなかった取引が東京で実現出来たり、県内に戻ってビジネスにつながる等交流の輪が着実に広がってきました。
オフィスにて電話で新規開拓中
静商同窓会関東支部
高校は静岡商業高等学校で、母校は今年創立120周年を迎えた伝統校です。私は平成25年7月「静商同窓会関東支部」副支部長に就任以来今日まで5年有余に亘、運営に関わっております。近年「ふじのくに大使館」が関東地区の各校同窓会総会に出席して静岡県のPR等を行っており、そちらへの出席者からの情報では我が母校の支部総会が一番人数規模が大きく、かつ内容等も充実していると伺っております。これからも諸先輩が築かれた伝統ある「静商同窓会関東支部」の発展にあたりたいと思います。