特集

キラリ!静岡県人
2020/06/01掲載
音楽クリエイター「谷 真人」(静岡市)

 

音楽クリエイター「谷-真人」(静岡市)



音楽クリエイター
「谷 真人」(静岡市)



自称「音楽クリエイター」という仕事をフリーで行っています。ん?なにやら得体の知れない職業と思われるかもしれませんね。(笑) 具体的には作曲・編曲・ピアノ・作詞・歌・グラフィックデザイン・動画編集など、音楽に関わる様々な業務をほとんど1人で行っています。メインはシンガーへの楽曲提供やCMなどのメディア音楽の作曲ですが、性質なのか、また前職の影響なのか、音楽の表現手法にこだわらずあれこれやりたくなってしまうのです。



音楽クリエイター「谷 真人」(静岡市)音楽クリエイター「谷 真人」(静岡市)



私は静岡市に生まれ、県立静岡高校を経て東京外国語大学を卒業、米系の広告代理店(株)マッキャンエリクソンに就職し11年間営業を務めました。つまり「脱サラ音楽家」であり、幼少時にピアノの初歩の手ほどきを受けた以外は正規の教育を受けたことがない、独学の音楽家です。

と言ってもビジネスマンをしながらプロを目指したのでもなく、たまたま音楽家になったというのが正しいかもしれません。何となくクリエイティブな仕事だからと広告業界を選び、将来設計について考えずにひたすら仕事に明け暮れていた時期、営業=プロデューサーという仕事が達成感に乏しいと思い悩むようになりました。もともと自分の手で何かを創造することが好きでしたので、その負のエネルギーが再びピアノを弾くという行為に向かったのでしょう、様々なクラシックのピアノ・コンクールに挑戦し賞をいただくようになり、次第に趣味の域を超えていくように。そして初めて音楽に近いところで仕事がしたいと思い、音楽番組の制作会社に転職。しかしここで挫折!心身を壊し人生リセットという事態に陥ってしまいました。

36歳無職。ビジネスを通して俯瞰で世の中を知ったつもりでしたが、ようやく足元の現実に気付くことができましたね。日々暗い顔をしてもがきながらも何かにチャレンジしなければこのままのたれ死んでしまうと思い(!)、パリ国際アマチュア・ピアノ・コンクールに思い切って挑戦。そこから不思議と音楽の道に導かれるようなできごとがいろいろ起きました。コンクールでの優勝、スカウトされ38歳にしてクラシックのピアニストとしてデビュー。メディアへの出演・・・ ようやく音楽家としての自覚が芽生えてきたというのが正しいと思います。静岡でも多数演奏会に出演してきましたので、ピアニストとして私のことをご存知の方が多いかもしれません。

その後、関係者に勧められて嫌々始めた作曲(!)に開眼し、DAW(デジタル音楽制作)や、作詞、必要に応じて歌を歌ったり、デザインや動画制作も手掛けるようになり、フリーに。音楽ジャンルもポップス、ジャズ、歌謡曲、クラシカル、EDM、R&Bまで様々です。どうもピアノを弾くという行為だけではどうしても自分自身を表現しきれていないと思いますし、広告業界で物事を立体的にとらえる経験をしてきたのでそれを生かすべきだとも思いますので。そういう意味では純粋なアーティストとは異なりますが、自分で自分に蓋をしてきたのが40才を超えてようやくアイデンティティーに目覚めたという感じがします。あれもできます、これもできます、というのは大成しないとよく言われてきましたが、今ではむしろそれが自分の大いなる個性だと信じています。新型コロナウィルスの影響で今後のビジネスモデルを模索していく中、世界中のクリエイターとオンラインでつながって新しい何かを創り上げていこうと今あれこれ画策中です。



ジャケットのデザインやミュージックビデオの制作も

「ジャケットのデザインやミュージックビデオの制作も



2002 パリ・ソルボンヌ大学にてラヴェルのピアノ協奏曲を演奏

2002 パリ・ソルボンヌ大学にてラヴェルのピアノ協奏曲を演奏

コンサートではMCをしながら様々なジャンルを演奏

コンサートではMCをしながら様々なジャンルを演奏




谷 真人オフィシャルサイト:https://www.masatotani.com/

主な楽曲提供:
・日野美歌「パラダイス倶楽部」(日本コロムビア)
・林部智史「だきしめたい」(エイベックス) 他

舞台音楽:
・イノサンmusicale 編曲・作曲・制作 (演出:宮本亞門、中島美嘉・浅野ゆう子出演)

主なCM音楽:
・ハウス食品企業CM
・ACジャパン「やわらかなこころをもちましょう」
・セキスイハイム東海「ドリームハイム」
・静岡銀行 マイカーローン (出演も)
・農林水産省 朝ごはん推進キャンペーン

主なメディア出演:
・テレビ朝日系列「題名のない音楽会21」
・三洋信販「ポケットバンク」CM
・フジテレビ「笑っていいとも!」 (イラストレーターとして)
・BSジャパン「未来図鑑」(共演:つんく♂)
・NHK・FMリサイタル
・新聞: 朝日、読売、毎日、日経、東京、中日、静岡、他
・雑誌: クロワッサン、25ans、Grazia、婦人画報、DODA、ソトコト 他

ディスコグラフィー:
・「Love Yourself」「Love Concerto」「Prelude」~クラシック曲を他ジャンルにアレンジ(作曲・プロデュース・動画制作、歌:Swinky)
・アルバム「DUOTONES」(作曲・プロデュース・動画制作)
・アルバム 「ライト・オン ~右手だけで弾く日本の歌」 (プロデュース・アレンジ)
・アルバム 「ピアノ物語~涙」 (アレンジ)  他

 

 

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