「南アルプス地域のユネスコエコパークの国内推薦が決定しました。」
川根本町は、南アルプスユネスコエコパーク登録を目指します。
川根本町は平成19年度から、南アルプスに関係する静岡、山梨、長野3県10市町村による南アルプス世界自然遺産登録推進協議会を設立して南アルプスの世界自然遺産登録に向けた活動を行ってまいりました。
更に、平成22年度から、人と自然とがどのようにつながりあっていけば、自然環境を守りながら共存していけるかを考える「ユネスコエコパーク」という国際制度への登録を目指して取り組んでいます。なお、ユネスコエコパークとは、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が、人間と自然との共生を目指した、昭和46年(1971年)に発足させた「人間と生物圏計画」の中心となる事業のことを指します。ひとことで言えば「地域の自然と文化を守りながら地域社会の発展を目指す」ということです。また、昔から人と自然とが相互にかかわりあって共存してきた「里山文化」に象徴される日本の風土に馴染んだ制度とも言われています。
南アルプスのユネスコエコパークは、人と自然とがつながりあう姿を「高い山、深い谷が育む生物と文化の多様性」をメインテーマとし、南アルプスの自然や文化を大切に守りながら、地域社会の発展を目指していきます。なお、平成25年9月4日東京都内で開催された、日本ユネスコ国内委員会MAB計画分科会において、南アルプス地域のユネスコエコパークの国内推薦が決定しました。今後、国際諮問委員会の審査を経て、早ければ、平成26年6月MAB国際調整理事会で登録が決定されます。
ユネスコエコパークに登録するためには対象となる地域を3つの区域に設定します。
【核心地域】
国立公園の特別保護地区など、自然環境を守らなければならないいちばん大切な地域。
(川根本町の核心地域)
・大井川源流部原生自然環境保全地域
・南アルプス南部光岳森林生態系保護地域(保存地区)
【緩衝地域】
環境教育、野外活動、調査研究活動や観光、レジャーに利用できる地域。(川根本町の緩衝地域)
・南アルプス南部光岳森林生態系保護地域(保全利用地区)
・梅地のアカマツ林植物群落保護林
【移行地域】
人が暮らしを営んでいる地域。さまざまな社会活動や企業活動ができる地域。(川根本町の移行地域)
・核心地域、緩衝地域を除く川根本町エリアの全域
現在、国内では5地域(白山、大台ケ原・大峰山、志賀高原、屋久島、綾)が登録されています。
南アルプス地域がユネスコエコパークとして登録されることにより、南アルプスの自然の素晴らしさ、地域の歴史・文化、これまでに育まれた人と自然の共生が、日本だけでなく、国際的に評価されることになります。川根本町は、関係市町村と連携を図りながら、今後も自然環境を保護しながら活用し、地域の発展を目指していきます。
南アルプス国立公園南端の光岳南西部、大井川の支流寸又川の源流部にあたる一帯が指定されている。
本州唯一の原生自然環境保全地域
南アルプス国立講演最南端に光岳がある。
2,500mを超える山としては、日本最南端 山頂の東側には県営光岳小屋がある。
営業期間は、7月中旬から9月中旬
南太平洋でサンゴ礁として堆積したものが山脈の隆起により上昇したもの。
連絡先
南アルプス10市町村事務局 南アルプス市役所みどり自然課
〒400-0395 山梨県南アルプス市小笠原376電話:055-282-7259
川根本町事務局 川根本町役場商工観光課
〒428-0411 静岡県榛原郡川根本町千頭1183-1電話:0547-58-7077
南アルプス世界自然遺産登録推進協議会ホームページ
http://www.minamialps-wh.jp/