奥大井観光ホテル翠紅苑
明治時代から「山分」という旅籠であった「翠紅苑」は、奥大井の寸又峡温泉開湯当時からの宿である。東海道線金谷駅から大井川鐵道で。大井川を左岸・右岸を交互に大井川の風景を楽しみ40km余りを遡る。終点千頭駅でバスに乗り換え、うさぎ辻峠を越えて、30分ほどで到着する。南アルプス前衛の山々を背にした温泉郷にある。
寸又峡温泉は、開湯50年を迎えたが、大井川鐵道、川根本町、特に温泉発掘の中心人物である翠紅苑の先代望月恒一さんの苦労の賜なのである。
寸又峡温泉の湯元である約4km奥地の湯山地区には、明治時代から鄙びた温泉があったが、昭和10年前後にダム建設により消滅した。この温泉の復活に夢をかけ望月さんは私費を投じて発掘を決意し、20数年後に遂に復活させたのである。
湯元から引湯し、3軒の宿で、寸又峡温泉が出発した。*) 炭酸水素はトリウムを多く含む、単純硫黄泉で、美肌効果のある「美女づくりの湯」と呼ばれている。
今、「翠紅苑」は、寸又峡ピカイチの湯宿である。大正ロマン風情の食堂、紅葉を愛でつつの露天風呂は格別である。
*) 変わる寸又峡温泉の挑戦:寸又峡温泉開湯50周年事業実行委員会、寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合(2013年)
静岡県榛原郡川根本町寸又峡 奥大井観光ホテル翠紅苑
電話番号:0547-59-3100 FAX:0547-59-3105
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