特集

キラリ!静岡県人
2014/07/01掲載
堀江 真理子(ほりえ まりこ) ピアニスト

 

堀江真理子

日本の西洋音楽の教育は明治12年(1879年)、音楽取調掛が設置されたことに始まります。とすればわずか135年前のことです。6世紀頃に確立されたとされる西洋音楽の歴史を猛烈な勢いで日本人は吸収していきました。ことに明治から昭和にかけての60年余の洋楽黎明期は、ある意味日本の洋楽界の黄金時代ともいえるでしょう。
この時代、音楽に魂を注いだのは音楽家ばかりではありません。

浜松で輸入のオルガン修理をきっかけに国産オルガンの製造に成功した山葉寅楠は1900年に国産ピアノを作り上げました。ヤマハピアノ第1号です。彼の弟子であった河合小市ものちに独立し河合楽器製作所を創設、ピアノの製造をはじめました。
紀州徳川家の第16代当主徳川頼貞侯爵は幼少時からピアノを弾き、ロンドン留学中に音楽理論を学んでいます。それが高じて1918年に私財を投じて麻布飯倉の敷地内に、わが国初の音楽専用ホール「南葵楽堂」を建て、さらに図書館を併設しました(南葵音楽文庫)。残念ながら当時の建物は関東大震災で破損し現存していませんが、文庫は保管されています。

このように日本の洋楽史を彩る人々の業績は興味深いのですがほとんど知られていません。そこでこの分野にスポットを当てたコンサートやレクチャーを今後活発に開催していきたいと思っています。
また三島の「みしまプラザホテル」で定期的にチャリティーコンサートを行っています。
(主催:国際ソロプチミスト駿河、後援:みしまプラザホテル)次回は2015年2月予定。



堀江真理子堀江真理子

堀江真理子堀江真理子

堀江真理子



堀江 真理子(ほりえ まりこ) ピアニスト


東京藝術大学在学中にフランス政府給費留学生として渡仏。パリ国立高等音楽院ピアノ科・室内楽科を卒業。同音楽院 第三課程(大学院博士課程)修了。
プラハ国際音楽コンクール1位(室内楽二重奏部門)、ジュネーブ国際音楽コンクールで銀メダル、並びにポール・ストレット賞と特別賞を受賞。
1993~95年にかけてフォーレのピアノ曲と室内楽曲、全曲演奏会(8回)を開催。(日本初)
パリでも「フォーレ生誕150年記念コンサート」を行い高い評価を受ける。
バロックから近代の作品まで幅広いレパートリーを持つが、特にフランス音楽の演奏に定評がある。さらに近年、明治から昭和初期に生まれた日本の作曲家のピアノ作品の演奏に力を注ぎ、高い評価を得ている。著作の「堀江真理子のペダルテクニック」は大反響を呼び全国各地で講座を展開、さらに2013年「ペダルの練習帳Ⅰ」を出版し話題を呼んでいる。
尚美学園大学教授。日本大学藝術学部講師。国際ピアノデュオ協会理事。

 

 

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